何歳までが外国語を学ぶタイムリミット?
「やっぱり英才教育? 若いときに学ぶと発音が違うって言うもんね。」 なんて意見よく聞きますよね。 ほんとのとこはどうなんでしょう。 皆が知りたいことではないでしょうか。
まずは,発音のことからいうと,答えは「YES」です。 若いときに学ぶと正確な発音が覚えられ10代の後半を過ぎるとその能力は落ち,成人学習者はやはり母語からのアクセントが残ってしまうというのは確かなようです。
人間は生まれた直後には,音をグループ別に分けて聞き分けるということをしないのですが,成長する過程で,母語に存在する音のパターンにあわせて,音をグループ別に分けて理解するようになっていきます。 だから,このグループ分けが,はっきりする前に外国語を学び始めれば,日本語で同じ音に聞こえる音も聞き分けができるままでいることができます。
例と取って説明すると, 英語の「r」と「l」はどの赤ちゃんにでも初めはのうちは聞き分けられるのです。 日本語はこのふたつの音を一つのグループでまとめてしまうため大きくなるにつれて,「r」も「l」も同じグループの音にまとめられてしまいます。 この,グループ分けが一度確立してしまうと,「r」も「l」も同じグループに属するため,同じ音にきこえてしまうのです。
音が聞き分けられないと,その音を正確には発音することはなかなか簡単にはできません。 コレは,自分で発した音を自分で聞き分けられないため,音を修正することができないからです。 耳が聞こえないとうまく喋れないのと同じです。 もちろん,口のあけ方や舌の位置などを自分で感覚的に意識して調節することはできますが,耳による調節ほどは正確にはできません。 したがって,アクセントがどうしても残ってしまいます。
ただ,そのアクセントは練習により抑えることができ,まったく理解ができないというレベルになるということはありません。 コミュニケーションができるということに関しては外国語を学ぶのに遅すぎるということはないようです。 特に,会話は発音だけに頼って言葉を理解するわけではなく,その言葉が発されたコンテクストや文法などに頼るため,ある程度の発音ができればいいと考えられます。
では,文法や単語はどうでしょう。 文法に関しては,やはり若いときに得た文法に関する感覚を成人学習者が得ることは難しいことが分かっています。 ただ,語彙に関しては私たちは常に,新しい言葉を覚えているため,外国語学習に関しても年齢とはあまり関係がありません。 新しい言葉は日常にいつもあふれています。 わたしたちには新しい言葉を憶えて使っていく能力に関しては外国語学習に関係なく持っています。
結論としては,若いときに外国語を学んだ方が発音や文法を簡単に憶えられるということです。 英才教育はやっぱり効果があります。 ただ,その学習の負担ために母語の習得に支障がおきるとなると話は別です。 母語の習得が妨げるとしたら外国語学習は母語がしっかり確立してから行われるべきです。
人間は,考えをあらわすために言葉を使いますが,逆に言葉を使ってこそ考えることができるのでもあ理ます。 難しい考え方や論理的な考え方などは母語がしっかりと確立したからこそできるのであって,物事を考える母語をしっかり話せないでいると,論理的思考の欠如など他の面で大きな支障が起こります。
まあ,そんなことを言っても,日本国内で外国語を学ぶレベルを考えると母語の習得に支障をもたらすほど,外国語学習に時間を費やされることは普通にはないと思うので,心配することではありません。 外国語が嫌いになってしまっては意味がないので,ほどほどに,英才教育ができればいいんじゃないんでしょうか。 まあ,僕個人的にはアクセントがあってもいいじゃないかと思いますが,楽して 「r」 と 「l」 が聞き分けられるなら,やっぱりその方がいいですよね。
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