児童による日本語学習

 

大人による日本語の学習と子供による学習は同じ結果を及ぼすのでしょうか? 一般に成人者における外国語習得は思春期前の年少者による学習とは異なるります。 しかし,日本語学習に関する具体的な成人者と年少者の違いはまだ分からないことがほとんどです。

 

Traphagan (1997) は,子供による日本語の学習には助詞の習得が大人の学習者と異なると報告しています。 

 

一般に成人学習者にとって助詞の習得は最も難しいカテゴリーです。

 

ところが彼女のテストした子供たち (初級,中級,上級) には,この助詞の間違えが見つかりませんでした。 また,成人学習者は正しい助詞の選択のために話が一時的に止まることが分かっています。 この一時的中断も児童学習者には見られませんでした。

 

これは学習者が助詞の判断をして選んでいるからではありません。 児童学習者は助詞を含めたフレーズで文を『塊』として憶え,また活用しているからです。 したがって,成人学習者のように助詞の選択に迷う必要がありません。

 

このように,子供による日本語の習得は大人による習得と異なります。 年少者に関する日本語習得の研究はその数も少なく,まだまだ分かっていないのが実状です。 今後の研究が必要とされる分野です。

 

Traphagan,Tomoko, 1997, Interviews with Japanese FLES Students: Descriptive Analysis, Foreign Language Annals, 30, 1, 98-110

 

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