世界語としての英語のススメ

 

前回は,あるイタリア人の話をしましたが,今日は世界語としての英語について語ってみたいと思います。

日本における英語教育のターゲットは,まず。アメリカ英語を目指しているということ,そして世界の英語=アメリカの英語ではないということに気づきましょう。

 そうです,中学校で,「色」をcolor  と習いましたね。 これは私たちはアメリカ英語を習ったことを示しています。ちなみにイギリス英語(イギリス=英だから,英語自体,本来はイギリスの言葉を意味するはずなんだけど。 "British English or Queen's English" と呼びます。) では colour とつづります。

つづりだけではなく発音や表現方法,文法まで,実はアメリカ英語に基づいてます。 しかしこれは必ずしも世界の英語を必ずしも示してません。ご存知のように,イギリスは,植民地経営により世界に英語を広めました,その後多くの国が独立をしましたが独立後もほとんどの国では英語をその国の公用語のひとつとしています。

これは英語に限った話ではなく世界中のどこでも起こったことなのです。 スペインは南米を,フランスはアフリカなどを植民地とし彼らの言葉を共用しました。 そのイギリスの植民地であったアメリカは本国のイギリスをしのぐ大国となりいまや世界を引っ張っていく国となっています。 したがって,世界の経済の中心であるアメリカの言葉を習うというのは,理にかなっています。

社会言語的にも人は権力につながっていく言葉を学んでいくのが自然なことだと言うのが分かっています。 しかし,世界中で話せれている英語を,もはやアメリカとだけのために使おうと思っている人はいないでしょう。 

アジアでは,英語を通して人々の交流を深めていると聞きます。 それはアジアにかかわらず,世界で共通していると思います。 かつて,ヨーロッパで起こった,エスペラント語を世界共通語として世界中の人とコミュニケーションをしようと試みたようなことが,現実に英語を通して起こっています。 お互いの国の言葉を知らない人々が,英語という共通語を使って知り合うことができる。 そんな,すばらしい言葉が英語なのです。それはもはやアメリカ英語とかイギリス英語と呼ぶのではなく,世界英語と呼ばれるべきものです。 

アメリカ人は世界中の人は彼らの言葉を話しているとか,イギリス人もおなじように世界中の人はイギリスの言葉を話そうとしているとおもっているのですが,私たちはもっと視野の大きい世界語としての英語を話そうとするべきだし,話すべきだと思います。

では世界語としての英語とは何をさすのでしょう? アメリカの英語やイギリスの英語と違うどんな英語なのでしょうか? 

世界語としての英語とは,『意思の伝達を第一とする英語』の活用法ではないのでしょうか。 多くの人が外国語としてはなす英語は細かい情緒的記述や正確な使用法を目指したものではなく,相手に伝えたいこを目的の第一とするための言語のであるべきです。 そうでないと,英語を母国語としている人とそうでない人との間に大きな差ができてしまいます。 そして,それはすでに,現実の差別として存在しています。 

では,どのような話し方がコミュニケーションを第一とした言葉の使い方なのでしょう。 それは,"I will go home" と "I am going home" に本来あるはずの細かいニュアンスの違いを気にしないと言うことです。 2つの文ともに,「おれは家に帰る」という意味です。 厳密には このふたつは違うニュアンスを持っています。 しかし,その違いを意識するのではなく,『言いたいことを伝えられればいい』ということで,ふたつの違いを気にしないということです。 

発音も,this の th の発音は世界中のどの言語を話す人にも変な音と感じるので z,s,d,t の音で済ませる。すなわち,「ディス イズ ア ペン」 で,十分もとの音に近いからいいとしようと言うこと。 

そんな英語の使用法を認め, 英語を母語としない世界中の人で簡単に使える言葉,それが世界語としての英語です。  もちろん日本の受験勉強でテストに出る細かいことは全部,どうでもいいことになります。 

すばらしいと思いませんか? 気軽に英語が話せる,間違えが,間違えにならない。 そんな世界語としての英語を私たちは使うことを恥じることなく,広めていかなくてはいけません。  世界中の40〜50億の人はそう願っています。

 

 

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